人工透析を受けている方の死亡原因で、第1位となっているのが心血管系疾患です。なぜ心血管系疾患が起こりやすいのか、その理由と予防法をまとめてみました。
人工透析を受けている方は腎機能が低下しており、尿の量が少なくなっています。そのため老廃物や不要な水分が体に溜まりやすく、心臓には多大な負担がかかることになるのです。
また、高血圧などで血管へのダメージが大きくなると動脈硬化が進行。心不全をはじめとする、心血管系疾患を起こしやすくなると言われています。
人工透析の場合、栄養や酸素を循環させるための血管である冠動脈にトラブルが起こりやすいのが特徴。この冠動脈に動脈硬化が起こり、内壁が狭くなったり詰まったりすると、心血管系疾患が起こりやすくなります。
ちなみに人工透析を受けている方の6~7割が冠動脈疾患を併発しているというデータもあるので注意が必要です。
血液を全身へと送り出すポンプ機能が低下した状態。心不全が進行するとちょっとした運動で息苦しさを感じたり、仰向けで寝ると咳が出るといった症状が続き、最悪心停止することもあります。
心臓を取り囲む冠動脈が詰まり、突然胸の痛みや冷や汗などを訴える症状。症状が一時的なものであれば狭心症、血流が遮断されて心筋に障害が起こると心筋梗塞となります。
動脈硬化が進行して足にある血管が詰まり、しびれなどの症状が現れます。症状が悪化すると足に血液が届かなくなり、組織が死んでしまう壊疽(えそ)を起こすケースもあります。
心血管系疾患を予防するためには、心臓の負荷を軽減したり、動脈硬化の進行を防ぐことが重要。塩分や水分を摂りすぎると心臓への負担が大きくなるため、食事管理を徹底するようにしましょう。
また、糖尿病・高血圧・脂質異常症などを併発している場合は、食事療法とともに服薬を欠かさないことも大事。「人工透析をしているのだから大丈夫」などと思っていると、知らず知らずのうちに心血管系疾患のリスクが高まってしまいます。医師や専門家の指導に従い、適切な体調管理を行ってください。
■参考元
日本メジフィジックス株式会社
https://www.nmp.co.jp/public/dialysis/index.html
特集
人工透析と共に
酵素を取り入れる
腎臓への負担をできるだけ軽くするためには、体内の老廃物を減らすことが重要。そのために必要と考えられるのが酵素です。
酵素は消化・吸収・代謝・排泄といった生命活動に必要不可欠なもの。体内の酵素を増やすことが腎臓を助けることにつながると考えられるのです。