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20代の体験談

ここでは、人工透析と仕事を両立している20代の方の体験談をご紹介しています。

物心がついた時から腎不全で透析/Kさん・臨床工学技士

物心がついた時から腎不全になっていたので、12才の時に腎移植手術を受けます。原因は小児の素状糸球体硬化症で、1才でネフローゼになってしまいました。そして9歳の時から透析をスタートさせています。12才の時に、母親から腎臓を提供してもらい腎移植を行いました。しかしその後、8年経過すると移植した腎もだめになってしまいます。

12才の時に興味を持った臨床工学技士を目指しながら治療を行いますが、20歳の時に血液透析を行う必要が生じました。週3回の人工透析をしながら、臨床工学技士として仕事を行い続けています。自分自身が透析を行っているので、患者さんが感じていることやどうやったら透析が楽になるのを考えながら仕事を行っています。慢性腎臓病や透析を受けている患者さんが抱えている精神的な不安や悩みを、心理的にそして腎臓病の観点から研究しているサイコネフロロジー研究会でも発表するなど、意欲的に活動しています。透析になったら人生が終わりと考えている方にも、自身の経験を話すと驚かれますし、親近感を持ってもらうこともありますね。

もちろん、つらい経験だけを話すことで、不安を煽らないように心がけています。短い入院期間中でも、透析に関する質問には積極的に答えて、どのようなことに気を付けるべきなのか、患者さんの不安を解消できるのにしています。透析を楽にするには、患者さんが自己管理することも求められているのです。そこで、自身も透析を受けている経験を活かして、食事管理など透析を楽にする方法をアドバイスするようにしています。

■参考元:腎臓病なんでもサイト
https://www.kidneydirections.ne.jp/kidney_info/experience/expe_107/

おしごとうせき編集部より

物心がついた時には腎不全で、人工透析を行いながらも仕事を両立させておられるのはさすがです。透析治療は治す治療ではなく、向き合っていく治療であることだと体験を通じて患者さんに伝えられています。体験談を聞いた新しい患者さんも、良いアドバイスを受けられている様子が伝わってきます。透析から目を背けるのではなく、向き合うことが大切なのですね。

21歳から透析開始。在宅透析でアナウンサーとしても活躍/Mさん・フリーアナウンサー

小学校1年生の時に、風邪をこじらせて気管支炎から溶連菌感染したようです。その後、半年後に大きな病院に行った時には、もっと早く来れば治りも早かったのにと言われてしまいました。その時にはネフローゼ症候群と診断されて、投薬治療を行いました。高校生になると、尿検査で要検査となります。

透析がスタートすることを見越して、通常の大学ではなく短期大学に進学します。また食事を管理することも考えて、栄養士の資格も取りました。医師の良いアドバイスによってこの時に学習した内容は、透析生活に役立っています。短期大学を卒業後は、イベントのコンパニオンとしてアルバイトを行っていました。卒業と共に透析をスタートさせましたが、笑顔で人をもてなすという仕事の良い影響もあり、週3回の透析を頑張る助けにもなっていたと思います。24歳の時には、結婚もしました。主人の起業の手伝いをしてから、アナウンサーの募集を見て応募し、運よく採用もされました。透析をしながら、アナウンサーとしての仕事と主人の会社の手伝いを行っています。しかし休む時にはしっかり休むメリハリのある生活を心がけているので、透析をしながらでもアクティブに生活する秘訣となっています。

仕事も精力的に行いますが、疲れた時には、しっかり休むことも大切です。また在宅透析は毎日行うので、たんぱく質やカリウムが抜けすぎてしまう現象となります。それで、しっかり食べることや水分を取ることが心がけているポイントです。基礎代謝が上がったことから、体力もついたと感じていますね。現在では、栄養士として学んだ知識を活かしながら、食べるものをコントロールすることでも、前向きに生活するように心がけています。病気になると心まで病んでしまいがちですが、落ち込んでいては仕方がないと、心を持っていかれないようにしていますね。どのように物事をとらえるのかが、自分自身の考え方に大きな影響を与えています。

■参考元:腎臓病なんでもサイト
https://www.kidneydirections.ne.jp/kidney_info/experience/expe_99/

おしごとうせき編集部より

幼少期から健康に問題を抱えており、これから仕事を行うというタイミングで透析がスタートしています。しかし透析と向き合いながら、アクティブに生活されている様子が印象に残りました。病気は気からと言いますが、心が落ち込まないように休息とのバランスを保ちながら、仕事を楽しんでおられるのが積極的な見方を保つ助けになっているのですね。透析になったからと言って、仕事を楽しめないわけではないということが分かる体験談でした。

透析を受けながら登山/Tさん・農業・林業

透析歴が30年以上になりますが、20代の頃に腎臓を悪くしてしまい、30歳から人工透析を行っています。透析をしていても、様々な山にチャレンジすることを忘れずに、日本百名山をすべてを踏破しました。透析をスタートさせた時は、透析自体も辛いので、身体を動かすことを初めてみました。写真やダンスや音楽などに取り組みました。透析5年目には、透析をしながら生きている意味に疑問を感じ、治療を止めた時もありました。しかし生きているのには役目があると確信した後には、透析をしていても「できる」ことに目を向けるようにします。透析できることに感謝するようになると、透析自体も楽になるように感じました。

その後、ログハウスを中心に公園を作るにつれて、透析を受けながら登山することに挑戦してみたくなります。辛い透析に耐えてきたので、登山へのトレーニングも耐えられるという決意の元、2年間のトレーニングをスタートさせます。北海道から登山を開始し、登って降りてくると透析をするという生活を行いました。北海道の15山を制覇すると、九州、東北、四国と様々な山への登頂を行います。透析をしていると、なぜ生きているのかと考えた時もありましたが、透析しながらでもできることは多いと考え始めると、透析は「充電」のようなものととらえることが可能になりました。今の治療では透析自体も楽になりましたし、気持ちを健康に保つように心がけています。

医療の進歩によって、透析の性能も上がっているので、不可能と思えた登山にも挑戦できるようになっています。透析を始めて30年が経過していますが、さらに富士山の登頂に挑戦したいと考えるほど、自分でも予想していなかったほど、長生きすることができているのも透析を続けていたからです。もし透析を止めた時に再スタートさせていなければ、これほど長生きはできませんでした。定期的に透析を行い、目標を持つことで充実した生活が送れています。

■参考元:うみ
https://www.chojurin.jp/umi/gallery/201004/gallery2.php

おしごとうせき編集部より

人工透析をスタートさせてから5年後には人工透析を止めたこともあったようですが、登山という大きな目標があったので充実した生活ができた例です。確かに透析生活は辛いものですが、Tさんのように目標があったり、身体を積極的に動かすようにしていると、気持ちも前向きになれるのですね。
「透析は充電のようなものととらえる」という内容が印象的でした。毎週病院へ通い、毎日の生活でも厳しい自己管理が必要となるため、治療を受けていると次第に生活が病院中心になっていくように思えます。「いつまでこの治療を続けなければいけないのだろう」というネガティブな考えに陥りがちになるのですが、それを「充電」と前向きに捉えているのは素晴らしいですね。透析も自らの人生の一部であると受け入れ、ポジティブに向き合った結果、この方のように人生の目標と生きがいを見つけられたのかもしれません。

特集

人工透析と共に
酵素を取り入れる

腎臓への負担をできるだけ軽くするためには、体内の老廃物を減らすことが重要。そのために必要と考えられるのが酵素です。
酵素は消化・吸収・代謝・排泄といった生命活動に必要不可欠なもの。体内の酵素を増やすことが腎臓を助けることにつながると考えられるのです。