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たんぱく質を控える

人工透析を受けている方がたんぱく質の摂取を控える理由と、減らし方のコツなどの情報をまとめました。

透析治療中にたんぱく質を控えるべき理由

人間が活動するために必要な3大栄養素は、脂質・糖質・たんぱく質。これらは体内に取り込まれて、エネルギーとして利用されます。しかし、エネルギーとして利用されたあと、脂質・糖質は二酸化炭素や汗となって体外へ排出されるのですが、たんぱく質だけは尿素・窒素・クレアチニンといった老廃物を残してしまいます。

これらの老廃物は腎臓のみで除去・排泄を行っているため、摂取しすぎると腎臓に多大な負担をかけてしまうのです。とくに腎機能が低下している人工透析の方は、老廃物を排出しにくい状態となっています。腎臓を守るためにも、日頃からたんぱく質の摂取量は抑えていく必要があります。

しかし、たんぱく質は臓器・皮膚・筋肉などを構成する重要な成分です。また、体を働かせるための酵素を作る役割も持っているため、不足すると栄養をうまく取り込めなくなり、栄養失調に陥ります。人工透析をするとたんぱく質のもととなるアミノ酸が失われやすくなるため、過剰な摂取を控えつつ、適量のたんぱく質を取り入れることが重要です。

たんぱく質をカットするためのコツ、考え方

人工透析を受けている方のたんぱく質摂取量は、標準体重の場合1日あたり0.6~0.7gつまり標準体重が60Kgの場合、36~42gの摂取制限が必要となります。一般的なたんぱく質の摂取量は80gほどなので、摂取量を抑えすぎてカロリー不足にならないよう注意が必要です。

たんぱく質をカットするには、主菜以外にたんぱく質を含む食材を用いないのが◎。ボリュームが足りない分は、キノコ・野菜・海藻といった食材でかさましすると満足感が高まります(ただしカリウム制限がある場合は食材の選び方に注意)。また、低たんぱくパン・低たんぱくご飯・でんぷん麺といった治療用の特殊食品も販売されているので、上手に利用すると良いでしょう。

体に必要な成分はどうやって取り入れる?

人工透析中に、積極的に取り入れてほしい成分のひとつが「酵素」。たんぱく質は食物を分解する消化酵素などのもととなる成分であるため、たんぱく質の摂取制限をすると体内の酵素量が減り、消化や代謝といった機能が衰えやすくなってしまいます。

食品から食物酵素を取り入れることもできますが、食事制限が厳しいと十分な量を摂取できないことがあるので、良質なサプリメントなどを利用すると良いでしょう。

特集

人工透析と共に
酵素を取り入れる

腎臓への負担をできるだけ軽くするためには、体内の老廃物を減らすことが重要。そのために必要と考えられるのが酵素です。
酵素は消化・吸収・代謝・排泄といった生命活動に必要不可欠なもの。体内の酵素を増やすことが腎臓を助けることにつながると考えられるのです。