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塩分を控える

人工透析中の食事で塩分を控えるべき理由と、普段の食事で塩分をカットする方法・工夫についてまとめてみました。

透析治療中に塩分を控えるべき理由

人工透析の方は腎機能がかなり低下しているため、塩分の排泄機能もダウンしています。この状態で塩分を摂りすぎるとのどが渇き、水分を大量に欲するようになります。すると、体内に不要な水分が蓄積してむくみや高血圧が起こり、心臓や血管に負担がかかって心不全・心筋梗塞などの原因となることもあるのです。

また、余分な水分が多くなると人工透析における除水量も増え、透析中に血圧が下がるなどで体調不良に陥るケースもあります。日本人の食事は和食が中心ですが、欧米の食事に比べると塩分量が高い傾向にあります。人工透析を快適に続けるためにも、普段から塩分を控えることが非常に重要です。

塩分の摂取量をカットするためのコツ、考え方

人工透析を受けている方の塩分摂取量は1日6g以下が目安。できれば5g以下に抑える努力をしたほうが良いとされています。

まず和食につきものの味噌汁といった汁物ですが、塩分だけでなく水分の過剰摂取にもつながります。具だけ食べるという手段もありますが、水分の摂取量が多くなる可能性があるため、控えた方が無難です。

おかずの定番である煮物は塩分がしみ込みやすいため、茹でる・蒸すなどの調理をしてから調味料をかけるスタイルにしたほうが◎。ただし醤油や塩はそのままかけるのではなく、少量を小皿に出してつけるようにしてください。

レモン・柚子・酢・カレー粉・トウガラシといった調味料や香辛料、減塩しょう油・減塩ソース・減塩ケチャップといった減塩商品を使うのも有効です。

選ぶべき食材ですが、ハム・ソーセージ・チーズ・かまぼこなどの練り製品は塩分量が高いので注意が必要。佃煮や漬物類も同様です。主食となるパンや麺類にも塩分が多いものがあるので、きちんと成分表示を確認するようにしましょう。

必要な成分を効率よく取り入れるポイント

人工透析になるとさまざまな成分を避けたり、控えたりする必要が出てきますが、体に取り入れるべき成分もあります。そのひとつが酵素です。

酵素は食物の消化分解だけでなく、免疫・呼吸・運動といったすべての生命活動に必要なもの。とくに人工透析の方は酵素が不足しやすいため、サプリなどを利用して摂取を心がけるとよいでしょう。

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