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「在宅透析」

在宅・自営業で1日の内に自由な時間があるなら
「在宅透析」

自宅で透析治療を行える、在宅透析についての情報をまとめました。

在宅透析とは

在宅透析とは、自宅に透析器を設置して患者自身が透析を行う方法です。在宅透析を受けるには、患者および介助者が透析に関する専門的な知識・技術を習得することが必要。血液を体外へ出し、再び体内へ戻すための針を刺す穿刺(せんし)や、機器の管理やトラブルの対処法などを学びます。

在宅透析では頻繁な通院は必要ありませんが、最低でも1か月に1回程度通院し、きちんと透析ができているかの検査を行います。また、半年に1回ほど機械のメンテナンスが必要です。

在宅透析が向いているのは、こんな仕事の方

在宅透析のスケジュール

1日4時間・週5回の在宅透析を行う場合の1日のスケジュール例は以下の通りです。透析を行う時間は基本的に自由となっており、睡眠中に透析を行うオーバーナイト透析も可能です。

在宅透析のメリット・デメリット

メリット

自分の時間を増やせる

在宅透析では、患者の生活リズムやスケジュールに合わせて自由に透析を行うことができます。通院透析に比べると仕事や通学への影響が出にくく、ストレスが溜まりにくいのがメリット。

また、自宅で透析ができるので、家族とのコミュニケーションや自分の時間を増やすこともできます。

時間をかけて透析ができる

医師の管理や指導のもとで透析時間や回数を増やすことができるため、1回2~3時間の短時間透析を週6回ほど行う「頻回透析」や、1回6時間以上の透析を週3回ほど行う「長時間透析」も可能。

通院透析よりも時間をかけて透析できるため老廃物や水分が溜まりにくくなり、体調が改善されます。

合併症のリスクが軽減する

在宅透析で十分な透析ができるようになると、合併症のリスクが軽減します。よい状態を保てるようになるとカリウムやリンの摂取制限がゆるやかになり、食事制限が大幅に緩和されることもあります。

また、服用する薬の量を減らせるという点も大きなメリットです。

デメリット

患者だけでなく介助者の協力が必要

在宅透析を行う場合、患者自身だけでなく家族等の介助者の協力が必要となります。在宅透析では透析器の操作・管理・メンテナンス、穿刺などを自身で行うこととなりますが、それらの訓練は患者自身と介助者の両者が受けなくてはなりません。ちなみに、訓練には3~5か月ほどの期間がかかります。

初期費用がかかる

自宅へ透析器を設置するため、その準備費用がかかります。場合によっては、透析器を置くために自宅をリフォームする必要も出てきます。

また、在宅透析では電気代・水道代がかかるため、費用の自己負担も多くなりがちです。

緊急時の対応が遅れやすい

医療機関であれば医師や看護師などのスタッフがいるため緊急時の対応もスムーズですが、在宅透析の場合は医療スタッフが不在のため、万が一の場合の対処が遅れやすくなっています。在宅透析は必ず近くに介助者がいる状態で行い、医療施設等のバックアップも確認しておくことが重要です。

自己管理が甘くなりがち

宅透析になると通院の回数が減少するため、人によっては自己管理がルーズになりがちです。透析のおかげで体調がいいからといって食事や水分を摂取しすぎたり、1日くらいいいかと透析をさぼったりすると、一気に体調が悪化するケースもあります。通院透析よりも、厳しい食事管理・体調管理が必要であると心得ましょう。

在宅透析と仕事を両立している人の体験談

透析時間を調整できるので仕事に支障が出ません

週3回の通院透析と仕事を両立するのが難しくなり、在宅透析を取り入れました。私は腹膜透析を行っているのですが、透析の時間をコントロールできるので仕事に支障が出ません。穿刺の訓練や透析の手順を覚えるなど大変なことはありましたが、わりとすぐに慣れました。今は毎日透析を行っていますが、すっかり生活の一部です。

■参考元:~笑顔でいきいき~透析新ライフ
https://www.kissei.co.jp/dialysis/interview/08.html

在宅透析で仕事を続けられています

50代の頃に検査で腎臓機能が低下していることが判明し、60代で腹膜透析を導入しました。その頃は、退職後に再就職をして非常に楽しい時期だったので、自宅でできる腹膜透析なら仕事をやめずに済むと思ったんです。おかげで透析中でも仕事を続けられているので、とてもありがたく思っています。

■参考元:NPO法人 腎臓サポート協会 腎臓病なんでもサイト
https://www.kidneydirections.ne.jp/kidney_info/experience/expe_98.html

食事制限がゆるくなり生活が楽しくなりました

腹膜透析による在宅透析で、1日4回透析液を交換しています。最初の頃はちょっとトラブルがあるとオロオロしていましたが、3か月くらいですっかり慣れ、何があっても落ち着いて対応できるようになりました。腹膜透析のおかげで食事に関する制限もゆるやかになりましたし、生活も楽しくなりました。体調もすこぶる良好です。

■参考元:腎援隊 https://jinentai.com/dialysis/pd_patient_interviews/26?p=2

周囲から良くなったねと言われるように

医師から在宅での腹膜透析を勧められ、就寝している間に腹膜透析ができるAPDという方法を取り入れました。寝ている間に透析ができるので、日中はこれまで通りに過ごせるのがいいなと思いましたね。これまでも重い自覚症状はなかったのですが、APDを取り入れてから顔色やむくみが改善したようで、周囲からも「調子が良くなったね」と言われています。

■参考元:NPO法人 腎臓サポート協会 腎臓病なんでもサイト
https://www.kidneydirections.ne.jp/kidney_info/experience/expe_76.html

特集

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