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公益社団法人 日本臓器移植ネットワークへ献腎移植希望登録

献腎移植希望登録とは?

腎移植とは、自分の体に他の人の腎臓を移植する治療法です。腎臓の働きを回復させるための治療法で、末期の腎不全において唯一根治治療ができる方法と言えます。

腎移植には、脳死・心停止した方から腎臓を提供してもらう「献腎移植」と、親族から腎臓を1つ提供してもらう「生体腎移植」という2つの方法があります。ここでは、ドナーから腎臓を提供してもらう「献腎移植」について解説します。

腎臓を移植することにより、人工透析や食事制限などの治療から解放され、また腎不全におる合併症からも解放されます。また、人工透析の治療を受けているよりも、生命予後がよくなるなどのメリットもあります。

ただし、移植した腎臓の働きが悪くなることにより、再び人工透析治療を受けなくてはいけない可能性は否定できません。また、移植した腎臓が拒絶反応を起こさないよう、免疫抑制剤を飲み続ける必要も生じます。免疫抑制剤には副作用が起こる可能性もあります。

献腎移植を受けるためには「日本臓器移植ネットワーク」で移植希望登録をする必要があります。登録後、自分の条件に合う提供者が現れるまで、待機しなくてはいけません。

ドナーの存在ありきの治療法であり、また拒絶を起こさない相性のいい腎臓が見つかることが前提です。現在では年間1%程度の人しか提供を受けられていないこともあり、登録後誰でもすぐに受けられるというものではありません。

腎移植が利用できる条件

腎臓の移植を希望する場合、透析や診察を受けている医療施設の主治医に相談をおこないます。その際、移植を希望する施設を選んで予約したうえ、必要な書類などを用意します。

移植する施設を受信し、臓器移植に関する説明を受けます。献腎移植希望登録は、説明された内容に同意した場合のみ可能です。病状などの状況により、透析治療を開始する前でも登録することができます。

ドナーから腎移植を受ける場合、提供者と移植する人(レシピエント)との適合性が最も重要になります。そのため、適合性を調べるための「組織適合性検査(HLA)」を必ず受けなくてはいけません。検査は採血によっておこなわれます。

実際にドナーが見つかり、移植を受けられる段階になっても、本人の状況によってはレシピエントになれないこともあります。移植を受ける人の健康状態が悪かったり、手術に耐えうる体力がないと判断された場合、手術の機会を逃してしまうかもしれません。

献腎移植は登録後すぐに受けられるわけではありませんが、適合する提供者が見つかり次第突然その連絡が入ります。連絡を受けてすぐに、移植を受けるかどうか決定する必要があります。その機会を逃さずに常に手術を受けられる決断ができるよう、普段からの健康管理が大切です。

定期的に献腎移植を予約している病院を受診して体調を管理し、急な入院に備えられる準備も怠らないようにしておきましょう。また、年に一回「日本臓器移植ネットワーク」の登録更新も必須です。

献腎移植希望登録の申請方法

移植を予約した施設から、日本臓器移植ネットワークへの登録申請がおこなわれます。レシピエントに選定する際に必要になる医学的なデータなどが、日本臓器移植ネットワークのシステムに登録されます。

このシステムへのデータ登録と、新規登録料の支払い確認(もしくは免除書類)が確認され次第で登録が完了し、その当日が登録日となります。登録するための費用は、新規登録料として30,000円です。支払はコンビニ・郵便局で行えます。

登録が完了すると、約1カ月で登録者に「臓器移植希望登録証」と、「臓器移植患者登録証明書 兼 患者負担金領収書」が送付され、それが手続き完了の通知になります。再発行はできないため、しっかりと保管しましょう。また、もし紛失したとしても、レシピエントの選定や移植時に問題が起こることはありません。

登録を維持するためには、毎年更新料の5,000円が必要になります。もし手続きが完了しないまま更新の期限が過ぎた場合、移植候補の対象から外れてしまいます。12~2月ごろに年一回書類が届くので、忘れずに更新するようにしましょう。また、年に一度移植施設を受診して、担当医に更新可否についての確認をしてもらう必要があります。

さらに、移植の候補者に選ばれたときに速やかに検査に移れるように、保存してある血清を年に一回交換します。採決が必要な時期に差し掛かると連絡が入るので、忘れずに血清保存をおこないましょう。血清の保存ができていない場合、移植を受けられないことがあるので注意が必要です。

候補者に選ばれると、移植登録施設から連絡が入ります。連絡は日中や深夜にかかわらず、いつ入ってくるかわかりません。連絡を受けてから速やかに移植の可否について返事をしなくてはいけないため、いかなるときもすぐに連絡を受けられるようにしておきましょう。連絡先の変更があった場合も、速やかな申請が必要です。

献腎移植希望登録に対しての助成費用

日本臓器移植ネットワークへの新規登録料には30,000円、年間の更新料には5,000円必要になります。ただし、生活保護を受けている場合や、住民税非課税世帯の方は、新規登録料が免除されます。また、住んでいる自治体によって登録費用が助成される場合もありますので、該当するものがあるかどうか確認しておきましょう。

実際に移植手術を受ける際は、下記のような費用がかかります。

保険が適用されるため、コーディネート経費の100,000円を除けば数万円程度の自己負担に抑えられることが多いようです。

まとめ

腎移植を受けることで、それまで長く受けてきた人工透析治療などから解放されます。献腎移植を希望する場合は、「日本臓器移植ネットワーク」への登録申請が必須です。

ただし、移植希望者に対してドナーの数が圧倒的に不足していることから、登録してからすぐに移植を受けられるわけではありません。また、レシピエントに選ばれた場合は、時間を問わず突然にその連絡を受けることになります。いつでも移植を受けられるように、体調管理や必要な手続きを欠かさないことが大切です。

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