人工透析を続けながら仕事を両立させている女性の体験談をまとめました。
小学生の頃に風邪からネフローゼ症候群となり、高校の尿検査で要検査判定、21歳のときに人工透析を導入しました。血液透析からスタートし、血液濾過透析(オンラインHDF)を経て今では在宅透析を続けています。オンラインHDFから在宅透析へ切り替えたらとても体調がよくなり、食事の制限が少ないのでとても助かっています。
私はフリーのアナウンサーをしているのですが、週に3回の通院がなくなったおかげで自由な時間が増えましたね。イベントなどの司会や主人の仕事を手伝ったりと、毎日とてもアグレッシブに行動できています。在宅透析における食事制限はそれほど厳しくないですが、体のベースとなるのは食物ですから、食ベる物や内容にはかなり気を配っています。
■参考元:NPO法人腎臓サポート協会 腎臓病なんでもサイト
https://www.kidneydirections.ne.jp/kidney_info/experience/expe_99.html
おしごとうせき編集部より
在宅透析への切り替えで時間的拘束が少なくなり、自由に仕事を楽しめているMさん。食事制限が厳しくないからといって気をぬかないストイックさが、体調維持の決め手となっているようですね。
20代の頃に受けた健康診断で尿たんぱくが検出されたのですが、そのまま病院へ行かなかったせいで腎臓病が悪化。高カリウム血症で心不全となり、「いつ心疾患になってもおかしくない」と言われ、40代で血液透析を導入しました。私が透析を始めた時代は透析を受けていないと腎移植が受けられなかったため、勤めている学校から近い病院で夜間透析を受けました。
透析を導入してから体調がかなりよくなり、生徒たちと運動を楽しめるようにもなったのですが、やはり仕事との両立はハードでした。会議があったり部活の指導があったりで、帰れるのは17~18時がほとんど。早退も多く、職場の人たちもよく思っていなかったのは分かっていましたが、腎移植が決定していたのでなんとか耐えました。
腎移植を受けたあとは、腎臓を守るためにマスクをしたり、手洗いうがいを徹底したりとかなり神経質になっていましたが、それ以外はなにをしてもいい・食べてもいい生活で本当にありがたかったです。おかげで仕事を続けることもできました。
■参考元:NPO法人腎臓サポート協会 腎臓病なんでもサイト
https://www.kidneydirections.ne.jp/kidney_info/experience/pdf/expe_93.pdf
おしごとうせき編集部より
職場での理解が乏しい中、腎移植まで頑張り続けたSさん。透析と仕事の両立はいつの時代も大変ではありますが、今は夜間透析以外にオーバーナイト透析・在宅透析といった選択肢もあります。仕事とムリなく両立できる方法を選ぶことも大切ですね。
特集
人工透析と共に
酵素を取り入れる
腎臓への負担をできるだけ軽くするためには、体内の老廃物を減らすことが重要。そのために必要と考えられるのが酵素です。
酵素は消化・吸収・代謝・排泄といった生命活動に必要不可欠なもの。体内の酵素を増やすことが腎臓を助けることにつながると考えられるのです。