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脂質を控える

人工透析や腎不全の方が脂質の摂取を控えるべき理由や、食事における脂質の抑え方などをまとめています。

脂質を控えるべき理由

とくに脂質を控えるべきは、糖尿病腎症による人工透析の方。糖尿病腎症とは糖尿病の合併症のひとつであり、この糖尿病性腎症から人工透析になる方は非常に多く見られます。

糖尿病の発症から腎症が現れるまでには10~20年ほどかかりますが、症状の進行度合いによって第1期~第5期に分けられており、1期から3期までは血糖および脂質のコントロールが必要です。

ただし、ある程度までは厳しい血糖・脂質コントロールで症状を抑えることができますが、悪化すると糖質や脂質を制限するだけでは進行を抑制できず、人工透析が検討されるようになります。食事療法をはじめとする治療は早ければ早いほど効果的なので、自覚症状がないからと油断せず、定期的に検診を受けるようにしましょう。

脂質の摂取量をカットするためのコツ、考え方

糖尿病腎症の方は、血液中のコレステロール値や中性脂肪値などに異常をきたす脂質異常症を併発していることが多くなっています。脂質の摂取を減らしていかないと症状の進行につながるため、脂質の摂取量は1日の総エネルギー量の25%以下になるよう心がけましょう。

腎症初期は、調理法に工夫をしてできるだけ脂質を減らしていきます。から揚げやカツといった揚げ物はできるだけ避け、茹でる・焼く・蒸すといった調理法を使うようにしましょう。肉類は脂肪の少ないモモ・ムネといった部位を選び、脂身はできるだけ取り除くようにすると◎。調理をする前に下茹でをすると、脂肪分をさらにカットすることができます。動物性脂肪は悪玉コレステロールを増やす原因となるため、調理に使用する油はキャノーラ油やオリーブオイルといった植物性のものを選ぶとよいでしょう。

ただし、脂質を制限するのは腎症初期までです。症状が進んでたんぱく質の摂取制限が厳しくなると摂取カロリー量が減少し、エネルギー不足に陥りやすくなります。こうなるとエネルギー源として脂質・糖質の摂取が必要となってくるため、医師や管理栄養士の指導のもとで、適切な量を摂取することとなります。

避けるだけでなく、体によい成分を取り入れよう

人工透析や腎症の方は、症状の進行や体への負担を最小限に抑えるため、さまざまな成分を控える必要があります。しかし、体によい成分は積極的に取り入れていくことが重要です。

とくに酵素は脂質異常症のドロドロをサラサラにしたり、血管を健康に保つといった効果が期待できる成分です。ぜひ、検討してみてください。

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